何で「まちづくり活動」をするのですか?

私達のまちづくり活動は、星卓志先生(工学院大学建築学部まちづくり学科教授)のご指導がなければ、ここまでくることはなかったことは明らかです。
どこの地域にも、地域活性化のためにまちづくり活動をしたいと思っている住民の方はたくさんいると思いますが、皆さんどう具体的に活動を進めていったらよいのか、分からないのが実情です。

縁あって、私達は星先生と知り会って本当によかったと思います。
よき指導者に会えてここまで来ることができました。また、会長始め会員の皆さまの努力のおかげであることも明らかです。

昨年の始めの事です。
星先生指導の大学院生A子さんが修士論文の資料にしたいので取材にお伺いしたいとのことでした。私達役員が会の生い立ちや活動内容につて質問に答えました。取材が終わった後、皆さん忙しいので三々五々帰ってしまい、A子さんと私だけになりました。A子さんとの最後の会話の中で「内野さんは、なんでまちづくり活動をしているのですか?」と逆に質問されました。
私は「子供には十分自立できるだけの事をしました。子や孫にお金を残しても意に添わない子や孫ができて、財産はなくなってしまうこともあります。
それより、自分が生まれ育ったまちが住みやすいまちになればずっとよいまちとして永遠に残るでしょ。だから私はまちづくり活動をしているのです」と答えました。

私達の地域は、駅から遠く坂の上の不便な所にあり、決して住みやすい環境ではありません。だけど私は生れ育ててくれたこのまちに、少しでも恩返しをして住みやすいまちを目指す事が使命だと思っています。
地震や災害だって皆で協力しないと社会は成り立ちません。まちづくりも同じです。これからも皆で力を合わせ、頑張っていきたいです。

まちづくり活動をして今年で17年目に入ります。
これからも、ご支援ご協力をよろしくお願い致します。

調布市北部まちづくり協議会 事務局長
内野長治